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森の中で [創作,ポエム,詩]

ここでは首根っこがジリジリと焼かれるような日差しは入ってこない
うっそうとした名も無い木々や草花が冷たい水滴を蓄えている
むしろビユウというくらいの風が吹けばひんやりした

辺りを見渡しても右も左もわからない
どこから来たのかどこへ行けばいいのか

鳥や虫たちの怒号を頭の中でかき消してみても誰かが助けにくる音はきこえない
圧倒的に巨大でザワつく森の奥にはきっと怖い何かがあると肌で感じた

あらゆる生物が根を張り跳び叫び必死に生きている
そして押しつぶされそうな僕の小さな心の音が大きくなった



【後記】
森の中をひとりで歩くと色々と感じることがあります。
生命の力であり、無力であり、孤独や果敢ない思いも感じます。

タグ: 創作 ポエム
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